「ミスコン美女狙い」で同じ会社に就職した理系男子を待ち受けていた悲しいエピソード

「恋は盲目」という言葉がありますが、新入社員の畠中新一さん（仮名、24歳）はまさにその言葉通りの経験をしました。大学時代に一目ぼれしてしまった女性を追いかけ、彼の人生の行方を大きく変える出来事があったのです。

あんな美人がこの世に存在するんだ

畠中新一さん（仮名・24歳）は、某理系大学のロボット工学科に通っていました。小学校の頃から「ロボットコンテスト」に憧れを抱き続け、その夢を追いかけてきました。

しかし、ある日、大学のキャンパス内で開催されていた「ミス・キャンパス・コンテスト」が彼の人生を一変させました。

「友人たちと一緒にキャンパスを歩いていると、そのコンテストが目に入りました。特に興味はなかったのですが、好奇心から見に行ったところ、ステージ上にまるでアイドルのような美しい女性が立っていました」と畠中さんは振り返ります。

彼が一目ぼれしたその女性は、Hさん（23歳）でした。彼女の姿をスマホで撮影し、その日以降、畠中さんのロボットへの情熱はHさんに向けられることになりました。

　それ以来、畠中さんのロボットへの愛情は完全に消え失せ、Hさんのことで頭が埋め尽くされていきました。彼女の学部は文学部で、学年も同じ3年生。

出身は鹿児島県。最初に入手できた情報はただそれだけでした。しかし、友人たちの協力もあり、徐々にさまざまな情報が入ってくるようになりました。

「数日前に駅前の雑貨店にいたとか、大学裏のスーパーでよく買い物をしているなど、みんな親切に情報を教えてくれて、友人たちには頭が上がりません。

その中でも、一番有益だった情報は、某大手IT企業のA社を狙っているというものでした。数少ない女友達の人脈にも確認してみたのですが、どうやら、A社への憧れはかなり強いようでした」

　畠中さんは、それらの情報を信じ、全く視野に入れていなかったA社を志望したそうです。

Hさんは文学部の3年生で、出身は鹿児島県。最初にこれだけの情報を手に入れた畠中さんは、友人たちの協力もあり、さらに多くの情報を集めることができました。

「彼女がどのスーパーで買い物をしているか、どの雑貨店にいるかなど、友人たちが親切に教えてくれました。そして、最も有益だった情報は、彼女が某大手IT企業のA社を目指しているというものでした」と、畠中さんは言います。

Hさんの情報を信じて、畠中さんは全く視野に入れていなかったA社を目指しました。彼の友人たちがエンジニアや研究所に焦点を絞る中、彼は迷わずA社にエントリーし、見事に内定を手に入れました。「友人たちの情報によると、HさんもA社の内定を獲得したようです。

この知らせを聞いたときは、本当にうれしかったです。これから、彼女と一緒に働けるんだと考えると、夢のようでした」と畠中さんは語ります。

いよいよ入社式の日がやってきました。畠中さんはスーツを着て心を躍らせました。「入社式で、さらに美しくなったHさんを見つけた瞬間、全てが報われたと感じました」と彼は言います。

しかし、業務が始まると、幸福な日々は続かなかったのです。

畠中さんはHさんと隣同士の部署で働くことになりましたが、ある日彼を驚愕させるニュースが飛び込んできました。

「社内ニュースの『社員日記』の欄に、『ご結婚おめでとうございます！』という見出しがあり、驚いて詳細を確認すると、Hさんが直属の上司と結婚したという記事が掲載されていたのです。

その瞬間、目まいがして倒れそうになりました」と彼は振り返ります。

さらに友人からの追加の情報で彼の心は完全に打ち砕かれました。「Hさんは1年生の時からその上司と交際していたそうです。

だからこそ、何としてでもA社に入りたかったのでしょう。何も知らずにA社を目指した自分が愚かでした」と畠中さんは言います。

この衝撃的な事実により、畠中さんはメンタルに大きなダメージを受け、会社を休むことが続きました。最終的に彼は退職を余儀なくされました。

畠中さんは人生を再スタートさせるため、新たな道を模索している最中です。